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日々の事、徒然に。

ミャンマーでのお仕事

今回はちょっとミャンマーのことを。

今回のプロジェクトはミャンマーのカレン州とモン州を対象エリアにしていることもあり、とてもセンシティブなのです。
というのも、長い間ミャンマー軍と少数民族組織が武力対立をしていたエリアであり
停戦に合意したものの、平和に対する議論はまだ途中なのです。
他の少数民族の停戦も含め、最近の現地新聞にも以下のように報道されています。↓
http://www.irrawaddy.org/burma/govt-ethnic-rebels-form-new-committee-push-peace-talks-forward.html

カレンやモンの他にもカチン、チン、シャンなどなどたくさんの少数民族武んな装組織があり
彼らと包括的な停戦合意(Nationwide Ceasefire)のためたくさんの議論がなされている最中なのです。

今回の業務ではカレン州、モン州の色々な場所を訪れ、そこに住む人たちに会い、話を聞いてまわっています。
今の時期は乾季なので、地方の村落部にも何とか行くことができましたが
それでもこんな場所がたくさん。こんな場所は日本車4WDが必須です!↓
DSC05211.jpg

上のような場所は、雨季になったら当然川の水量が増し、車での通行は不可能になります。
そんな時はみな小舟を利用しているみたい。道のいたるところに木製の舟が置いてありました。

今回の私の担当は保健と教育分野です。
特に村落部において人々はどんな医療や教育をうけているのか、
今後対象2州においてどんなビジョンのもと開発計画を策定する必要があるのか、頭をひねっています。
もちろん、現地州政府の公務員の人たちの方が現地をよく理解しているのは当たり前です。
私たちは今までの経験から時に政府の人たちは支援し、時には政府の人たちから学び
「外部者」としてできることをやっていきます。
最初は「外部者」ができることなんて、あるのか?あったとしても、取るに足らないことなんじゃないか?
と考えていました。
まぁ、そこがコンサルの腕の見せ所なのでしょう。
取るに足らないことしか提供できないようだったら、自ずと現地からも煙たがられると思います。
だって、皆さん自分の通常業務を抱えている役人の方々。通常業務だけでも忙しいのに
取るに足らないことを切々と話してくる外国人に割く時間なんてありません。
あとは「外部者」という立場は、時に強い味方にもなりえます。
例えば、自分の組織に何か問題を見つけても中々その組織内に入ってしまうと口に出して言えない。むしろ問題に気づかない時もある。
そんな時「外部者」の目で指摘してもらうと、うまくことが進んだりしますよね。
経営コンサルってこういうことだと思いますが。(違うかな…?
開発コンサルも要は同じ。そのフィールドが途上国っていうだけです。
まぁ、そんなことを考えながら日々頭をひねっているわけです。

ちょっと脱線しました。。。

保健と教育、ということですが、ミャンマー、特に少数民族の人たちが多く住むエリアにある問題の一つとして
「言葉」があります。
ミャンマーの公用語はビルマ語。でも少数民族の人たちはそれぞれその民族の言葉があります。
カレンの人たちもカレン語を話すし、その中でも大きく分けてスゴーカレンとポーカレンの2種類があります。
モンの人たちも、モン語を話します。
町に住んでいる少数民族の人たちはビルマ語を話せる人が多いけど、村落部の人たちはカレン語などの自民族の言葉しか話せない人も多いのです。
そして、政府の学校では公式に教える言葉はビルマ語であり、少数民族の言語はカリキュラムに入っていません。
そのため、少数民族の子供たちの学習理解度が低いことが懸念されるとともに、自民族の言葉を話せない人たちが増えてきてしまう、問題があります。
そしたら昨日、興味深い記事を見つけました。↓
http://www.irrawaddy.org/burma/mon-state-likely-pass-mother-tongue-teaching-bill.html
モン州の議会にて、政府の学校で正式にモン語を学ぶことができる、という法案が通りそうです。
これはミャンマーの中で画期的で、少数民族の人たちがミャンマーという国の中で
自分らしく生活する手助けの一つとなるのではないでしょうか。

今後の動向も要チェックです。

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ミンガラバー

あっという間に1ヶ月以上も更新が途絶えてしまいました。
今は、ミャンマーのカレン州にいます。
コートジボワールでの仕事を終え日本に帰国し、2週間経って今度はミャンマーです。

ミャンマーへは今回で6回目。運よくミャンマーで行われる色々なプロジェクトに関わることができ
今回で4案件目。
今回は、少数民族支援のための南東部地域総合開発計画調査。この調査の事前調査にも参加させていただき、継続参加となりました。
とりあえず、ミャンマーってどんな国??という方は、ウィキペディアをご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC

今回の調査は、長い間ミャンマー国軍と戦っていた少数民族組織であるKaren National Union(KNU)が停戦合意を結んだことを契機に始まりました。
世界中が注目するミャンマーらしく、現地にはたくさんの援助組織が事務所を構えています。
私たちの活動地であるカレン州には、多くのカレン族が住んでおり、ミャンマーの少数民族の一つとして認められています。
ミャンマーにはそのほかにもシャン族、モン族、カチン族、チン族…などなど実に130を超える少数民族がいる、多民族国家なんですよね。
さらに!!周囲をインド、バングラデシュ、中国、タイという大国に囲まれていて、ミャンマーについて考えれば考えるほど
なんて治めるのが難しい国なのだろう…と思うばかり。
同時に、日本って本当に珍しい国なんだなぁと複雑な気持ちになったりしています。

実際ミャンマーの地方部で過ごしてみると…
長い間軍事政権によって治められていた、という事実からは想像できないほどゆったりと落ち着いていて
人々は温和でご飯は美味しいし、ゆっくりと時間が過ぎていくように感じています。
ただ、国軍とKNUは実に60年以上も戦闘状態にあったわけで、カレン州の州都から離れて村落部へ行くと
地雷危険地帯を表す看板に遭遇したりします。
そもそも、州都を離れて村落部へ移動する際は警察のエスコート付。
最初はちょっとびっくりしたけれど、恒常的に治安が悪いわけではないので特に問題なし。
戦闘状態だった場所なりの「マナー」が垣間見れた出来事でした。


そんなこんなで、結局は元気に楽しくやってます、っていうことです(笑
次回はもうちょっとミャンマーや仕事のことについて思ったこと、考えたことを書きたいな。